イヌの甲状腺機能低下症
- syryahp2025
- 7 時間前
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愛犬の元気がなくなったり、最近急に太ってきたように感じたりすることはありませんか?「年齢のせいかな?」と思われがちですが、実はその影に「甲状腺機能低下症(こうじょうせんきのうていかしょう)」という病気が隠れていることがあります。
1. 犬の甲状腺機能低下症ってどんな病気?
甲状腺は、のどのあたりにある小さな臓器です。ここでは、全身の代謝を活発にする「甲状腺ホルモン」を作っています。
この病気は、何らかの理由で甲状腺が壊され、ホルモンの分泌量が減ってしまう病気です。若齢から中高齢の幅広い年齢のワンちゃんで見られます。
2. どのような症状が出るのか?
甲状腺ホルモンは代謝に関わるホルモンなので、不足すると体の代謝が落ちます。
そのため、症状の一つとして「元気消失」が挙げられます。全体的に「おっとり、元気がなくなる」のが特徴です。寝てばかりいる(活動性の低下)、お散歩に行きたがらない、おもちゃで遊ばないなど、一気に老け込んだように見えます。
また、皮膚にも症状が現れます。左右対称に毛が抜けたり、尻尾の毛が抜けて「ネズミの尻尾(ラットテイル)」のようになったりします。皮膚が黒ずんだり、ベタついたりすることもあります。
さらに、皮膚がたるみ筋肉も衰えるため、なんとなく悲しそうな、元気がなさそうな表情(悲劇的顔貌)になります。
3. 病院ではどんな検査をするの?
「もしかして?」と思ったら、まずは動物病院へ相談しましょう。診断のためには、主に次のような検査を行います。
一般的な血液検査: 中性脂肪やコレステロール値が異常に高くなっていないかなどを確認します。
ホルモン測定(血液検査): 血液中の甲状腺ホルモン(T4やfT4)の量と、甲状腺を刺激するホルモン(TSH)の量を測定し、確定診断を下します。
他の病気が隠れていないか、全体的な身体検査やエコー検査を行うこともあります。
4. 治療法は?
この病気の治療は薬によるホルモン補充です。
足りなくなった甲状腺ホルモンを、投薬で毎日補う治療が基本になります。 治療を始めると、徐々に毛並みや元気が改善していきます。
ただし、投薬治療で体調が元に戻ったように見えても、病気が治ったわけではありません。甲状腺の機能自体を元に戻すことは難しいため、基本的には生涯にわたってお薬を飲み続ける必要があります。
また、投薬を開始した後は定期的な血液検査が必要になります。
薬の量が多すぎても少なすぎても体に負担がかかるため、定期的に検査をして適切なホルモン量をキープできているか確認します。
甲状腺機能低下症は、すぐに大きな症状が出るわけではないため気付くのが遅れることも多い病気です。
病気を見逃さないためにも定期的な健康診断をうけたり、気になること点があれば動物病院に相談するようにしましょう。



