犬の熱中症に要注意!
- syryahp2025
- 7月29日
- 読了時間: 3分
夏の厳しい暑さはもちろん、春先や梅雨の時期にも気をつけたいのが「犬の熱中症」です。
犬は人間よりも暑さに弱く、飼い主様が気づかないうちに症状が進行し、命に関わる事態になることも少なくありません。
犬の熱中症とは?なぜ起こるの?
人間は全身に汗腺があり、汗を蒸発させることで体温を下げます。しかし、犬は人のように汗腺が発達していないため、ハアハアと口を開けて呼吸をする「パンティング」による体温調節が主になります。
しかし、高湿度な場所や風通しの悪い密閉された環境では、唾液が蒸発しにくくなるため、この体温調節機能がうまく発揮されません。
このような高温多湿な環境で長時間過ごしていたり、暑い中で激しい運動をしたりすることで、犬の深部体温(体の中心部の温度)が急上昇して引き起こされるのが熱中症です。
熱中症のリスクが高まる気温・湿度の目安
日中の気温が25℃を超え、湿度が60%以上になると熱中症の高リスクになると言われています。
人間にとっては「少し蒸し暑いかな」と感じる程度の気温でも、全身を毛で覆われ、地面からの照り返し(輻射熱)を受けやすい犬にとっては、非常に過酷な環境です。
また、熱中症はお散歩中だけでなく、室内でも起こります。
夜間であっても、エアコンを使用しておらず室温・湿度が高いままだと発症する可能性があるため、時間帯を問わず注意が必要です。
特に熱中症に注意が必要な犬の特徴
すべての犬に熱中症のリスクがありますが、以下の特徴に当てはまる愛犬は特に注意が必要です。
短頭種(パグ、フレンチ・ブルドッグ、シーズーなど)
マズル(鼻先)が短い構造上、呼吸によるスムーズな体温調節が苦手です。
肥満気味の犬
厚い皮下脂肪が断熱材の役割をしてしまい、体内に熱がこもりやすくなります。
心疾患・呼吸器疾患がある犬
パンティングをすることで心臓や肺への負担が大きくなり、うまく体温調節ができません。
子犬・シニア犬
体力や体温調節機能が未発達、または加齢により衰えているため重症化しやすい傾向があります。
熱中症は命に関わる恐ろしい緊急疾患です
熱中症は単なる「一時的な体調不良」ではありません。
体温の異常な上昇が続くと、細胞が破壊されて全身の血液が固まりやすくなり、やがて多臓器(腎臓、肝臓、脳など)に深刻な障害が起こります。
ぐったりしている、大量のよだれが出ている、呼吸が異常に荒い、嘔吐や下痢、けいれんなどの症状が見られた場合は、一刻を争う事態です。
飼い主様ができる熱中症対策
徹底した室内の温度・湿度管理
エアコンを活用し、犬が快適に過ごせる環境(室温25℃前後)を保ちましょう。
お散歩の時間を工夫する
日中を避け、涼しい早朝や、地面の熱がしっかり冷めた夜間に行いましょう。出発前に飼い主様の手で直接アスファルトを触り、熱くないか確認することが大切です。
車内や狭い空間への置き去りは厳禁
「数分だから」「窓を少し開けているから」は通用しません。車内はあっという間に灼熱になります。絶対に愛犬を車内に残さないでください。
こまめな水分補給
いつでも新鮮なお水が飲めるように複数箇所にお水を設置し、お散歩中もこまめに水分を与えましょう。
まとめ
犬の熱中症は、飼い主様の心がけと環境づくりで防ぐことができる病気です。
「もしかして熱中症かも…?」と少しでも異変を感じた際は、決して自己判断で様子を見ず、体を水で濡らしたタオルなどで冷やしながら、すぐにお近くの動物病院へご連絡ください。
愛犬の健康管理や、夏の過ごし方についてご不安なことがありましたら、当院までお気軽にご相談ください。



